金森重樹の不動産投資コラム 第2章:投資における心構え
「あなたは資産をいくらまで増加させたいですか?」5億?10億?100億?それとも…

第13回:脳の狂いは予想外に大きい?

思い出してみてください。
あなたは、小学生の時に全てのテストが100点でしたでしょうか?
中学生の時は?

物事の判断をする時に、人間は自分の脳のデータベースにアクセスして、それと照合することによって結論を出すわけですよね。

ところが、自分の判断の拠って立つ根拠となる知識が、仮に小学校の時のテストのように80点だとしたら20%は間違っているわけですよね。

仮に互いに因果関係にある2つの事実によって形成されている物事を判断する場合には、1つ目で80%の正しさ、2つ目で80%の正しさで物事を判定したとすると、2つの事実を元にしてする判断は、0.8×0.8=0.64で、あなたの判断には既に36%の狂いが生じる可能性があるわけです。

これは、極端な例ですが、仮にここまで行かないとしても、これが自分が信頼していた脳というコンピュータの現実だとしたら結構な狂いだと思いませんか?

かといって、通常90%位正しい事柄は、100%正しいものと仮定するのでないと、時間がかかってしまい、とても日常生活が送れるものではありません。

ですから、本当は若干違っているとは分かっていても、我々は物事を厳密に検証することなく、AならばBという自動的な反応によって暮らしていかざるを得ません。

ますます情報が溢れる世界に生きなければならない我々は、これまで以上に短時間での判断を求められることが増えますので、次第に現実と微妙にずれた簡便な仮定にべったりと依存するようになります。

つまり、逆説的ですが、情報が増えれば増えるほど、人間は自動的な反応に依存し、物事を正常に判断できなくなるという状況に陥ります。

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