第14回:絶望はあなたの心が作り出す虚像である
様々な情報の海の中で、自動的な反応によるミスから逃れる方法があります。
それは「あなたがいま目にしている現実は、もしかしたらあなたの不完全な認識が投影された、不完全な現実かもしれない」と知ることです。
そして、自分の認識のどの部分に例外が発生する可能性があるか、試してみることです。
「自分には絶対に出来ない」と思った段階で、本当に自分の判断の根拠は100%の場合に妥当するのか、それとも実は例外的に可能な場合があるにもかかわらず、例外を無視して、間便法で100%そうであると仮定しているのかを、もう一度検証することです。
自分の脳が間違っていれば、自分の脳が作り出す現実も虚像である可能性はあるわけですから。その最たるものが、ドラッグにやられた脳がつくり出す幻覚、幻聴などの虚像です。
人間の認識の不完全性が作り出す絶望というものは、存外多いもので、自分が拠って立つ判断の根拠を、もう一度見なおすことによって、絶望的とも思えた問題が解決する場合もあるんですよね。
冒頭の話に戻るわけですが、不動産投資で資産を作った方は、僕の知り合いに沢山いるわけでして「出来ない」という判断は、通常の場合には正しいとしても、例外的にできる方法はあるわけです。
この場合の不完全な認識とは、さしづめ下記のものでしょうね。
上記3つは、いずれも特定の場合には、例外の発生する原則です。
これらは、冒頭のサラリーマン氏の脳内のデータベースに蓄積された、不完全な情報の破片です。
この不完全な認識に基いて、彼は「自分にはできません」と発言したのでしょうね。
自分の認識の不完全さを認め、それを自律的に軌道修正する。
これこそが、不可能を可能にする秘訣でしょうね。