金森重樹の不動産投資コラム 第3章:不動産投資のノウハウ

第21回:儲かるんだったら広告やりません2「区分所有のコストと利回り」

実需系の所有者と、投資系の所有者が、1棟の中に混在している場合には、コストの掛かる大規模修繕についての考え方には温度差があり、意見調整が難航する可能性があります。

管理費にも同じ事があてはまり、管理費を安く設定している所は、まともな管理が行われず、資産価値が下落するのに拍車を掛けることになります。

逆に管理費が必要以上に高い場合であっても、一棟丸ごと所有している場合と異なり、自分の一存でマンション管理業者を変更することはできません。

管理会社の言いなりに割高な管理費を支払う以外、方法がないのです。

しかもこれは全額キャッシュで購入した場合のケースです。

実際には、デベロッパーの提携先の銀行などが融資を使うため、利回りはさらに低下します。

しかも、この賃料は、新築プレミアムがついたご祝儀賃料ですよね。

建物が古くなると、年々賃料が下落することになりますので、当初の家賃どおりの利回りが継続することはあり得ません。

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