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第27回:区分所有は担保になりません2「土地の価値」
新築を建てたことがある方は、お分かりになると思いますが、新築で利回りを出そうとしますと、一番のネックになるのが土地の価格です。
建物は例えばRCですと坪単価60万円など、大体値段が決まっていますが、土地の値段は物件によってまちまちで、かつ坪単価60万円で買える物件は、都心にはまずありません。
となってきますと、相対的に延床面積が大きくなり、部屋数が多くなればなるほど、土地の面積は薄められて、利回りは上昇するわけです。
これを逆の視点から見ますと、区分所有に割り当てられる土地の価値は一棟の総戸数の規模が大きくなればなるほど希釈化されていくわけでして、区分を所有するということは、土地の持つ価値の分け前に満足に与ることが出来ないで、最終的には減価してしまう建物を掴まされているということに他なりません。
あと、言わずもがなですが、住宅ローンの延長の発想で、区分所有を夫婦共同で買って、共有名義にする方がいますが、ただでさえ担保にならない区分がなおさら担保能力を失ってしまいます。
複数の区分を共有で持っている方は、等価交換などで単独に切り替えてください。
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