金森重樹の不動産投資コラム 第3章:不動産投資のノウハウ

第29回:取引コストの大きさ

そして、最後に区分所有の最大のバカバカしさは、たかだか1,500万円程度の投資のために、物件の資料を取り寄せたり、詳細内容を検討したり、銀行の融資の打診をしたり、契約したり、その他、物件取得に膨大な取引コストが掛かるということです。

1,500万円の物件を1室購入するのも、20室で3億円の物件を一棟買いするのも、手間は対して違いません。

とすれば、区分投資をした方が、20室に物件を増加させるには、単純にいって20倍の労力が掛かるわけですよね。

通販大家さんのメルマガ会員の方の中には、200室、300室所有している方もいますが、区分でそれを達成した方を僕は知りません。

結局のところ、区分投資とは、月々数千円の持ち出しという比較的痛みの少ない損失を長期に渡ってオーナーに与えることで、最終的には大きなダメージを与える投資といえます。

例えて言えば、麻酔を掛けられて体をゆっくりと切り刻まれているようなものですね。

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