金森重樹の不動産投資コラム 第4章:巨額の自己資金なんて必要ない

第61回:地主が有利とは限らない1「ハウスメーカーの営業」

不動産投資において「土地を持っている地主が、有利なのではないか」という誤解があるが、全くそのようなことはありません。

農地を転用してアパート経営をするくらいの地主でしたら、ゼロから始めた不動産投資と大差はつきません。

ハウスメーカーの営業にやられているケース

ハウスメーカーが、どこで儲けているかというと、もちろん建築によってです。

その際に、地主に対して、利回り6〜8%くらいのシミュレーションを提示するんですが、それはあくまでも土地を地主が持っているからです。

建物の価格に対して、利回り6%などとんでもない話です。

通常のマンション一棟投資でしたら、土地付きで建物を購入して、利回り6%以上いくものはざらにありますので、上物だけで利回り6〜8%とは、いかにハウスメーカーが利益を乗せているかは、一目瞭然です。

また、そのシミュレーションでの家賃にしても、6〜8%というのは、新築プレミアムがついている状態の時のものです。

未入居物件ですと、比較的高い賃料で、入居者が決まりますが、2年経って入居者が出ていくと、当然、同じ賃料では貸す事ができません。

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