金森重樹の不動産投資コラム 第4章:巨額の自己資金なんて必要ない

第63回:地主が有利とは限らない3「土地ありき」

そもそも始めに土地ありきだから負けてしまう1

そもそも不動産投資というものは、収益性の高いものに投資していくから意味があるわけであって、スタート時点で、広大な収益性の低い土地があっても、固定資産税などのコストが掛かりますので、必ずしも有利とは言えません。

また、農地を転用してアパートを建てた場合には、これまであまり開発されてこなくて、駅から遠かったり、不便な場所のケースが多いと思いますが、そのような場所で利回り6%だ、8%だと取らぬ狸の皮算用をしても、入居者が決まらず、空室40%、50%であれば、そのような利回りには何の意味もないのです。

それであれば、最初から収益性の低い農地などを叩き売って、都市部の収益性の高い不動産投資を行えば言い訳ですが、地主の方には、先祖代々受け継いだ土地を手放すことに対して、心理的な抵抗を示す方が少なくありません。

また、相続税の納税の為に、不動産を売却する場合でも、広大な自宅を最後まで手放さない方も少なくありません。

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