金森重樹の不動産投資コラム 第5章:RCはアクセル、木造はブレーキ

第77回:消費税と減価償却費2「土地と建物の割合」

1億円の土地付き建物を取得する場合に、売主が業者ですと、消費税がかかりますので、例えば、

土地2,000万円、建物8,000万円(税込み)の場合

土地を2,000万円とした場合には、建物は税込みで8,000万円ですが、
建物価額は8,000万円÷1.05=7,619万円
で、消費税を除いた正味の価額は9,619万円となります。

土地8,000万円、建物2,000万円(税込み)の場合

所が、土地を8,000万円とした場合には、建物は税込みで2,000万円ですが、
建物価額は2,000万円÷1.05=1,904万円
で、消費税を除いた正味の価額は9,904万円となります。

土地と建物の割合を変えるだけで、9,619万円-9,904万円=285万円も業者の受け取る金額は少なくなってしまうわけです。

一方で、土地は減価償却しませんが、建物は減価償却します。

また、減価償却費は実際には外部に出ていかない費用ですから、キャッシュフロー上はプラスになります。

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